フリーランスとして働くと、自分自身で税金や帳簿を管理する必要があります。これまで会社に任せていた部分が一手に任されるため、初めての方は戸惑うかもしれません。しかし、基本さえ押さえておけば、スムーズに対応できるようになるはずです。

フリーランスが支払う主な税金としては、所得税と消費税があります。所得税は、年間の所得に対して課される税金で、確定申告を通じて支払います。確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの所得を翌年の2月16日から3月15日までに申告する制度です。これを怠ると、ペナルティが発生することもありますので注意しましょう。
消費税は、売上が一定額を超えた場合に支払う必要がある税金のこと。初めてフリーランスを始めた年は対象外になることが多いですが、翌々年からは注意が必要です。

節税について考える場合、経費の活用がポイントです。業務に関連する支出は、経費として計上することで、所得から差し引かれ、結果的に所得税を軽減することができます。
たとえば、仕事で使うパソコンや交通費、打ち合わせに使うカフェ代などが該当します。しかし、個人的な支出は経費として認められないので、支出内容を明確に分けておくようにしてください。

帳簿の管理もフリーランスにとって重要です。収入と支出をしっかり記録しておくことで、確定申告時に非常に役立ちます。手書きの帳簿でも構いませんが、最近では会計ソフトを利用する方が増えています。これを使えば、時間の節約ができるだけでなく、ミスを減らすことも可能です。ちなみに、フリーランスが帳簿付けで悩みがちなことについても、ある程度の知識を持っておいたほうが後々対処しやすいかもしれません。

最初は大変に感じるかもしれませんが、継続的に記録し、ルールを守ることで、徐々に慣れてきます。税金や帳簿の管理はフリーランスとしての責任ですが、正しく行うことで安定した事業運営に繋がります。自分に適した方法を見つけ、しっかりと管理していきましょう。